みなさまこんにちは!
こちらのブログでは、おすすめ漫画をネタバレありでレビューしています。
今回ご紹介するのは『ギルティーライアーウェディングショウ』!
ギルティーライアーウェディングショウ | |
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著者 | 政踏 / 丸本青 / 狐神文夜 |
レーベル | comipo comics |
属性 | ミステリー、群像劇 |
こちら、合本版の1巻完結の短編作品です。
舞台はとある結婚式。
新郎新婦の親族、友人それぞれに後ろめたい背景を持っている人物が参列。
そして新郎新婦は「とある事件」の真相を掴むため、結婚式に臨むというお話です。
短いながらもストーリーはめちゃくちゃ面白い!
それぞれの登場人物の気持ちを想像するとしんどい!苦しい!尊い!となるはずです。
ミステリーと群像劇が好きな人に特におすすめ!!
それでは「ギルティーライアーウェディングショウのネタバレ感想!とある結婚式を巡る群像劇!」と題しまして、ギルティーライアーウェディングショウのネタバレレビューをしてまいりましょう!
ギルティーライアーウェディングショウのあらすじネタバレ
こちらの作品の舞台は披露宴会場。
1話ごとに、それぞれの卓にまつわる物語が展開されます。
物語の要点はそれぞれの登場人物とその背景になるので、まずは簡単にあらすじを紹介していきましょう☆彡
ギルティーライアーウェディングショウのあらすじ
舞台はとある結婚式。
新郎は八神正陽(27)、新婦は篠原茜(23)。
披露宴の席は新郎親族卓、新婦親族卓、新郎職場卓、新郎友人卓、新婦友人卓。
新婦の茜は養子で、同様に養子の姉の「光」という女性がいました。
光は血のつながりのない茜にとってまさしく光。温かい心で包んでくれる家族の中心でした。
しかし、茜が高校生の頃、光は崖から滑落して亡くなってしまいます。
茜は、登山の経験のある姉が滑落するはずがない、殺されたのではないかと疑います。
そして披露宴会場でのビデオエピソードでは、光の写っている写真が映され、一部の列席者が騒ぎ始め…
一方、新郎の正陽は地方の名家の跡継ぎ。その家は「双子が生まれたら片方を地神へ返す」というしきたりにのっとり、正陽の双子の妹を産まれた瞬間に殺しているという背景がありました。
また、正陽は茜の姉・光の元恋人。
正陽もまた、光の死の真相を追っていました。
それぞれがそれぞれの想いを抱え、この結婚式に向かう中、「新郎新婦の協力者」が、参列者の悪事を明るみに出し始めます。
そして物語は、光の死の真相に近づいていき、披露宴会場は『罪人の処刑場』へ…
ギルティーライアーウェディングショウの登場人物(ネタバレ注意!)
こちらの作品、長さと比較して登場人物はものすごく多いです!
登場人物を披露宴の卓ごとに分けて紹介します。
ネタバレ注意ですよ~~~!!!(決定的なネタバレにはワンクッション置きます!)
新婦友人卓
横田絵美:新婦の大学時代の友人。イケメン金持ち好き。
村井詩織:新婦の大学時代の友人。イケメン金持ち好き。
センチ:茜の仕事仲間。ベンチャー企業社長。茜の協力者。眼鏡にパーカー姿。
レン:新婦の2年前くらいからのフォロワー。ゴスロリ系。
キリエ:新婦の半年ほど前からの友人。
青木夏帆:新婦の小・中の同級生。
新郎職場卓
高臣茂樹:新郎上司。神倉商事常務。厳しい見た目通り、パワハラ当たり前の黒い過去を持つ。
ネタバレ
正陽の元婚約者の父。正嗣と共謀して真紀に金を渡し、光を殺すように指示をする。
村木航:新郎上司。営業部長。強い者には媚びて部下には偉そうにするタイプ。
香山貴子:新郎上司。企画部長。正陽の協力者。
阿部考太:新郎同期。
内野幸人:新郎後輩。田舎育ちを高臣に指摘される。
飯田かすみ:新郎同期。
新婦親族卓
田中健治:新婦母方の叔父。茜の協力者。足の不自由な母の世話を焼く。
田中サチ:新婦母方の祖母。5年前の事故により車いす生活に。
篠原由紀子:新婦の母。光にも茜にも愛情を持つ良い母。
篠原飛雄:新婦の父。
伊藤冴子:新婦父方の伯母。飛雄を溺愛し、由紀子に嫌味を言う小姑で、養子の茜についても嫌悪感をあらわにする。光の写真に動揺。
ネタバレ
父親に色目を使っていると光を罵り、止めようとしたサチを突き飛ばして怪我を負わせる。光はそのまま家を追い出され、帰らぬ人に。
伊藤浩史:冴子の夫。
新郎親族卓
八神嗣之:新郎の祖父(父方)。一族の重鎮。八神家は古くからの言い伝えを守り「十五歳までは郷を出ない」「双子が生まれたら片方を殺す」「縁は郷の中で結ぶ」などの掟を守ってきた。
八神アヤメ:新郎の祖母。
八神正嗣:新郎の父。正陽に「良い縁談」を見つけてきたが、正陽は先に茜との結婚を決めてしまう。嗣之とともに、正陽の双子の妹を殺すように指示。
ネタバレ
罪人。高臣の娘と正陽を結婚させるため、光を殺すように指示。
八神沙弥加:新郎の母。正陽の協力者。実の父にも義理の父にも責められる。正陽の双子の姉を殺さないで欲しいと懇願するも、聞き入れられなかった。
田畑吾郎:新郎の祖父(母方)。お調子者の顔の裏で、沙弥加を恫喝する。
八神スミレ:新郎の叔母(父方)。唯一、正陽の結婚を祝福している。
ネタバレ
産まれたばかりで殺されるはずだった正陽の双子の妹を、当時の家政婦・キヨとともに施設へ逃がしていた。
新郎友人卓
大橋勝:新郎の大学時代の登山サークル仲間。
山田新太:新郎の大学時代の登山サークル仲間。
森野早苗:新郎の大学時代の登山サークル仲間。光が亡くなった後、命日に何があったのかを正陽に尋ねられる。
沢辺真紀:新郎の大学時代の登山サークル仲間。光が亡くなった後、命日に何があったのかを正陽に尋ねられる。正陽と付き合っていたと主張。
ネタバレ
罪人。高臣から依頼を受け光を山へ連れ出す。
日下部宗司:新郎の幼馴染。正陽の協力者。
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ギルティーライアーウェディングショウの感想(ネタバレあり)
すごいものを見てしまいましたね~!!
こんな結婚式絶対に参列したくないなって思いましたwww
でも、お話としてはめちゃくちゃ面白かった!!
最初、イケメンを見定めてる女の子たちのキャッキャした雰囲気から、どんどん闇が深まっていくところが本当に見事で、どんどん引き込まれていきました。
それでは感想に行ってみましょう☆彡
光の死の真相を暴くための壮大なお芝居
この結婚式は、光の死の真相を知りたいという正陽と茜が、協力者とともに仕掛けた罠でした。
参列する人を選んだ時点で、ある程度容疑者は絞れていたようですね。
それにしても物凄い執念!
参列者全員に致死量の電流を流すバッジをつけさせるとか、なかなかに狂気じみててスゴイですね。
それだけ、光が茜にとっても正陽にとっても大切な人だったんだ…というのが伝わってきました。
こちらの作品、登場人物がめちゃくちゃ多くて、悪人もいるんですが、本筋に関係ない人もただの善人もいるんですよね。いろいろな人がいる、濃厚な群像劇だなって感じました。
各卓の協力者の配置が絶妙
各卓には新郎新婦の協力者が紛れ込んでいて、「容疑者が怪しいことをしたら致死量の電流を流す」という役割を担っていました。
この協力者の配置が絶妙で、「新郎新婦の目的に共感して、協力を申し出た」という人たちなんですよね。
新郎新婦がやろうとしてることって、まぁヤバいことに変わりなないわけで、協力者=善人っていうわけではないんです。
たとえば新郎親族のスミレさんは根っからの善人で、生まれたばかりの正陽の妹を正嗣たちに黙って逃がしてあげたり、正陽たちの結婚を心から祝福してあげている人。
でも新郎親族卓の協力者はスミレさんではなく、母の沙弥加さんです。
正嗣たちに静かに深い恨みを持っていて、正陽に敵対していない人物、という絶妙なライン。
いわゆる「普通に良い人」は他の卓にもいるんですが、そういう人たちは協力者に選ばれていません。
新婦友人卓の協力者のセンチは、特に光にも思い入れはなさそうでとにかくドライに徹してくれそうだから協力者に選ばれたんでしょうね…。
こんな風に、「ああ~この人が協力者だったのか~~!!」ってなるのが面白かったです。
真相を暴く過程が気持ちいい
物語は前半・後半に分かれてはいるんですが、前半で大体の登場人物の善悪はつかめるんですよね。
あ、この人アヤシイ…っていうのが大体わかります。
いやもう清々しいほどに悪いやつは悪いやつなんですよw
その印象はおおむねひっくり返らず、真相究明パートで容疑者が追い詰められていく過程が、爽快感があります!
しかし、その追い詰められた容疑者たちは、「光を直接殺した実行犯」ではないわけです。
果たして、真犯人は…
ご自分の目でご確認ください。
結末について
結末について。
このページにいらしてくださっている方は、もうオチを教えてくれって思ってるかと思いますが、いややっぱりご自分で読んだ方が良いと思います、と一言w
それではワンクッション置いて結末のネタバレです。
ネタバレ
光を殺した真犯人は、正陽の元婚約者本人。
茜は独断で、自らが姉の仇を討つことを選びました。
そして姉の愛した人が幸せになること、それが一番の復讐になると…
しかし、光はキヨとスミレが逃がした正陽の双子の妹。
愛し合っていた光と正陽は、双子の兄妹だった…というオチでございました。
本人たちはそのことを知らず、茜だけが知っていたわけですが、それで茜がすべての罪を被って復讐を遂げるっていうのが物悲しい結末でしたね…
でも、真犯人が硫酸を持って襲ってきたとき、正陽は茜を守ろうとしてくれていて。
二人の間には確かな絆があったのかなと思いました。
正陽は茜が罪を償って出てきたら、ちゃんと迎えてあげるんだろうなぁ。
ギルティーライアーウェディングショウのネタバレ感想まとめ
「ギルティーライアーウェディングショウのネタバレ感想!とある結婚式を巡る群像劇!」と題しまして、ギルティーライアーウェディングショウのネタバレレビューをしてまいりました!
なかなかすごい作品を読んでしまいました!
とにかく面白かった!最後まで読んだらまた最初から読み直したくなるような作品です。
未読の方はぜひぜひ読んでみてくださいね!