宵の蛭～前世許嫁を執着吸血鬼から別れさせ屋～ネタバレ感想！前世からの因縁！継承をめぐる物語

みなさまこんにちは！

こちらのブログでは、おすすめ漫画をネタバレありでレビューしています。

今回ご紹介するのは『宵の蛭～前世許嫁を執着吸血鬼から別れさせ屋～』！

蛭子（いわゆる吸血鬼のようなもの）に狙われ、蛭子になりそうなヒロインを救おうと主人公が奮闘するお話です。

登場人物がすべて前世や子孫などの因縁で繋がっていて、ままならない現状や感情に振り回されていくのが切ない。

鍵となるのはヒロインの行動。意外や意外、一筋縄ではいかない展開になっていきます。

前世や転生、因縁などが好きな方には特におすすめ！6話完結ですっきり読めますよ♪

それでは「宵の蛭～前世許嫁を執着吸血鬼から別れさせ屋～ネタバレ感想！前世からの因縁！継承をめぐる物語」と題しまして、宵の蛭のネタバレレビューをしてまいりましょう！

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宵の蛭～前世許嫁を執着吸血鬼から別れさせ屋～のあらすじ

吸血鬼の類である「蛭子（ひるこ）」を殺すことが家業の焔殿朱周（えでんあけちか）。彼は、蛭子に憑かれているという霞彩静羽（かさいしずは）の監視を依頼される。彼女に憑いている蛭子は、もともと朱周と同じ家業をしていた玄天秋霖（くろかみしゅうりん）だった。秋霖について調べていくうちに、過去から繋がる不思議な因縁が明らかに…。朱周は静羽を救うことができるのか――！？

引用元：コミックシーモア

物語は、朱周、静羽、秋霖とその祖先や子孫を中心に、前世からの因縁をこれでもかと突きつけながら進みます。

静羽を前世から愛している秋霖は、静羽を蛭子にして一緒の時を生きようとしますが…

果たして、朱周は静羽の蛭子化を止めることができるのか。

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宵の蛭～前世許嫁を執着吸血鬼から別れさせ屋～の登場人物（ネタバレ注意！）

宵の蛭に出てくる登場人物です。

設定が若干複雑でとっつきにくい部分もあるかと思いますので、できるだけわかりやすく紹介します♪

※ネタバレがありますのでご注意ください

焔殿朱周（えでんあけちか）

主人公。朱春の子孫。「蛭潰し（吸血鬼を殺す仕事）」を生業とする家に生まれ、訓練してきた。保護対象の霞彩静羽を守るため、偽りの彼氏となり静羽に近づく。柚葉と恋人同士だったが、とある理由からフラれてしまう。以後は静羽の蛭化を止めるため全力を尽くす。

焔殿朱春（えでんときはる）

朱周の先祖。許嫁の霞彩静羽を想い、結婚を申し込むも静羽からは拒否される。静羽の父と弟が殺されたことが原因で結婚はうやむやに。後に小柚という女性と結婚。死ぬまで静羽を守れなかったことを後悔していた。

霞彩静羽（かさいしずは）

ヒロイン。幽宮静羽の姉の子孫。幽宮静羽の生まれ変わりとして、秋霖に執着される。朱周は彼女を秋霖から引き離すため、彼女と付き合う。2歳頃から秋霖と同居し、夜しか会えない夢のような存在と思っていたが、幽宮静羽の意思を受け継ぎ、秋霖を愛するようになる。

幽宮静羽（ゆうみやしずは）

霞彩静羽の前世。朱春の許嫁だったが、秋霖のことが心配だからと朱春の求婚を断る。秋霖の唯一の理解者だった。蛭潰しの薬を研究しており、彼女の血液は蛭にとって猛毒だった。蛭子に殺されて21歳で生涯を終える。

玄天秋霖（くろかみしゅうりん）

貧しい生まれから蛭潰しとなる。幽宮静羽のことが好きで、結婚したいと思っていた。静羽が蛭に殺された後、蛭に対して復讐したが、蛭の血を浴びて蛭子になってしまう。時を経て幽宮静羽が霞彩静羽に転生すると、静羽が2歳の頃から取り憑き、依存するよう仕向ける。やがて静羽を蛭子にする。

玄天霧比古（くろかみきりひこ）

医学生。秋霖と同じ血筋を持ち、適合率が高いことから、秋霖によって蛭子病にされ、身体を乗っ取られる。秋霖より朱春のリボルバーを受け取り、秋霖を討ったことで、秋霖を継承する。

均天冬珂（きんてんとうか）

現在、唯一（とされている）の代替血液で生き延びている蛭子。秋霖に「幽宮静羽の開発した薬血弾が残る朱春愛用のリボルバー」と「蛭子に対して有毒な静羽の血の抗原を一時的に下げる薬（静羽を蛭子にできる薬）」を渡す。秋霖に、静羽を蛭子にするか自分を殺すか、心中するか。選択を迫る。

柚葉（ゆずは）

朱周の彼女。静羽を自分のもとで面倒を見ようとする朱周に対して良く思っておらず、朱周と柚葉の先祖に血のつながりがあることを理由に、朱周に別れを告げる。

宵の蛭～前世許嫁を執着吸血鬼から別れさせ屋～の感想（ネタバレあり）

まさに、執着吸血鬼って感じでしたねぇ…

第1話の最初の方は正直とっつきにくい話かなぁと感じたんですが、ストーリーを理解してくると次はどうなるの、どうなるの～！？ってなって、続きがめちゃくちゃ気になりました！

登場人物皆がそれぞれ大きな感情を持っているんですが、それが絶妙にすれ違っていてままならないところが切なかったです。

画力もどんどん上がっているのがわかって、作者さんが努力されたんだなぁというのが伝わってきました。

後半になればなるほど良くなっていく作品なのは間違いないです！ぜひ最後まで見守ってほしい。

それでは感想に行ってみましょう☆彡

宵の蛭ネタバレ：タイトルの意味

さて、まずはタイトルに説明が必要かと思います。

宵の蛭というのは、ヒロインの静羽が秋霖によって蛭子にされてしまうことです。

で、「前世許嫁」と「執着吸血鬼」と「別れさせ屋」の意味ですが…これは、「朱周の前世・朱春の許嫁（幽宮静羽）」を「執着吸血鬼（秋霖）」から別れさせて静羽を守るという意味ですね。

最初はなんのこっちゃ？ってタイトルですが、ストーリーを読んでいくうちにだんだん意味がわかってきます。

宵の蛭ネタバレ：前世の因縁が登場人物をがんじがらめに

このストーリーの肝は、すべての登場人物が前世に囚われているということだと思います。

ずっと生きている秋霖ですら、前世の静羽に囚われている。

朱周は祖先の朱春が静羽と結ばれなかったことに引っ張られているし、静羽は心の底で秋霖と結ばれたがっていた。

霧比古も秋霖の想いに引っ張られている。

柚葉も祖先が同じだから朱周はイヤと言っている…（でも彼女の場合は、二股をかけられたのがイヤだったのが本音でしょうから、元をたどれば朱春に引っ張られた朱周のせいですよね）

どのキャラにも、「今を生きてくれ…」と感じる一方で、このどうしようもない運命に沈んでいく様子からしか得られない栄養もあります。

宵の蛭ネタバレ：朱周の恋の行方は…

まぁ…柚葉にフラれたのは仕方ないんでしょうね。

堂々と二股宣言してたし…いや、二股というか静羽の面倒を見るって言ってただけではあるんですが、柚葉としてはそりゃ～納得できないですよね。

途中から明らかに静羽につきっきりだったし…

たしかに、朱周とは別れた方が柚葉は幸せになりそうだなと思ってしまいました。

宵の蛭ネタバレ：蛭子病の本質は継承

途中、秋霖は霧比古を蛭子病にします。

これは作中では「乗っ取り」と表現されていましたが、その本質は継承とのこと。

霧比古に秋霖の記憶を継承させ、秋霖を霧比古の中で生きさせる…ようなイメージでしょうか。

秋霖は、以前は「霧比古になりたくない」と言って静羽を蛭化させようとしていたのに、最終的には霧比古に継承させることに納得したんですよね…

元々は心が優しい人で、でも秋霖には静羽しかいなくて…

ただ、秋霖は人間を辞めても人を食べて生きていたわけではなく、人を殺していたわけじゃないのが救いだなと思いました。

静羽と一緒にいたかっただけだったんだなと思うとなんともいえない気持ちになります。

宵の蛭ネタバレ：ヒロイン静羽の変化

静羽。霞彩静羽の方です。

結構～したたかなヒロインじゃないですかね？

最初に出てきたときは箱入りのお嬢さんって感じでしたが、お嬢さんなんてもんじゃなかったですわ…

朱周と一応付き合ってるのに、普通に秋霖と寝てるのには度肝を抜かれましたね。

宵の蛭ネタバレ：クライマックスは見ごたえあり！

クライマックスの戦闘シーンは、まさかの朱周VS静羽でございました。

お互いの感情のぶつけ合いのシーンは激しくもあり切なくもあり。

見ごたえ抜群でした！

これはぜひとも読者の方に見ていただきたい場面です！

宵の蛭～前世許嫁を執着吸血鬼から別れさせ屋～のネタバレ感想まとめ

「宵の蛭～前世許嫁を執着吸血鬼から別れさせ屋～ネタバレ感想！前世からの因縁！継承をめぐる物語」と題しまして、宵の蛭のネタバレレビューをしてまいりました！

前世からの因縁が複雑に絡み合う意欲作でしたね。

登場人物たちはこれからも生きていくんだな、というのが想像できるようなラストでした。

電子書籍では試し読みもできるので、ぜひぜひ読んでみてくださいね☆彡

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